みなさん、こんにちは。みるく@info_yakudatuです。
こちらの記事では、録音した音が片方の耳からしか聞こえない!といった症状の解決策を複数提示しています。
それでは、以下にて順を追って説明していきます。
音が片方しか聞こえない時は以下を試そう
音が片方しか聞こえないという症状は、どのような環境に置かれているかによって解決策は多岐に渡ります。
今回は、「オーディオインターフェース」で「自分の吹き込んだ声が片方しか聞こえない」という場合に焦点を当てます。
以下で解説する解決策を理解し、応用することで、今回と異なる場合でも解決策の糸口になると思いますので、ぜひ一度最後まで目を通してください。
「ur22mk2」という私が愛用している大人気のオーディオインターフェースを例にしますが、これにはXLR端子(マイクを接続する端子)が2つ並んで付いています。
左側の端子にマイクを接続した場合、左側からしか音は聞こえません。
また同じように、右側の端子に接続した場合には、右側からのみ音が聞こえてきます。
こちらのオーディオインターフェースは、どちらか一方の端子にマイク1本を繋いだだけでは片側からしか音が聞こえてこないため、両側から聞こえるようにするには入力方式をステレオからモノラルへと変換する必要があります。
変換方法はいくつか存在しますが、その中で3つご紹介したいと思います。
変換プラグを用意して、1本のマイクを両方のXLR端子に接続する
変換プラグを用いて、1本のXLRケーブルを2つに分岐し、左右のXLR端子に接続する方法になります。
こうすることで、物理的にモノラルにすることが可能です。
ただし、注意が必要なのが、ファンタム電源を必要とするコンデンサーマイクにはこの方法は利用出来ないということです。
お持ちのマイクがダイナミックマイクであれば、こちらの方法も有効かもしれません。
変換プラグは各ネットショップにて300円程で購入が可能です。
XLRケーブルはこちら
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マイクを2本用意して、左右のXLR端子に接続する
こちらの方法でも物理的にモノラルのような状態にすることが出来ますが、マイクをもう1本購入しないといけないのが難点です。
また、こちらの方法だと左右で音量差が発生してしまったりといった弊害があるので、あまりお勧めはしません。
こういう方法もあるんだなと頭の片隅に置いておいて頂くだけでも構いません。
ソフトウェアを使用して内部処理的にモノラルにする
Voicemeter Bananaという無料(厳密に言えば寄付をすることも出来る)ソフトを使用して、内部からモノラルに処理する方法です。
私もこちらの方法を利用することにより、ゲーム実況を録画する際も両側から音が聞こえてくる状態にすることが出来ました。
当記事では、こちらの方法について詳しく解説します。
私がこちらのソフトを利用する際には、NVIDIA ShadowPlayという録画ソフトを使ってゲームの録画をしていました。
以下で紹介する方法は、私以外の環境でも動作すると思いますが保証は出来ませんので、あらかじめご了承ください。

音が片方しか聞こえない時はVoicemeter Bananaを使おう
PCを使っていて、音が片方しか聞こえないという場合には、ソフトウェアを使用することで解決する場合があります。
以下では、Voicemeter Bananaというドネーションウェアを使って、ステレオ入力からモノラル入力に変換する方法を解説します。
ソフトウェアをインストールして、再起動をする
Voicemeter Bananaは、こちらからダウンロード出来ます。
ページ上辺りの、「Install Voicemeeter Banana on your Windows PC.」というところからダウンロードが出来ます。
こちらのソフトウェアはかなり有名なもので、危ないものでは決してないのでご安心ください。
ソフトのインストールが完了した後は、PCを再起動をしてください。
再起動をした後には、サウンドコントロールパネルの再生タブにて「VoiceMeter Input」「VoiceMeter Aux Input」、録音タブに「VoiceMeter Output」「VoiceMeter Aux Output」がそれぞれ追加されます。
再生タブ・録音タブ共に、Auxを既定の通信デバイスに、Auxと付いていない方を既定のデバイスに設定してください。
ここまで出来たら、ソフトを立ち上げる準備は完了です。
ソフト内にて入力と再生デバイスを選択
ソフトを立ち上げたら、入力と再生それぞれに使用するデバイスを選択します。
画面右上のHARDWARE OUTからA1と書いてある部分をクリックして再生デバイスを、画面左上のHARDWARE INPUT1の文字の下あたりをクリックして入力デバイスを選択します。
このソフトをインストールする前に既定のデバイスにしていたものをこちらから選択してください。
私の場合は、Steinberg UR22mk2を選択しました。
また、デバイスの一覧にASIO、WDM、KS、MMEというのが表示されると思いますが、基本的にASIOもしくはWDMを選択してください。
ASIOが一番遅延が少なく形式で、その次に少ないのがWDMといった感じです。
デバイスの選択を終えたら、あとは上の画像の通りに設定してみてください。
やることとしては、HARDWARE INPUT1の部分の「mono」をクリックして点灯させる、Fader Gain(緑の縦棒)の不要な部分を画像の通りに下げる、あとはB1,B2といったアルファベットと数字の組み合わせを以上のように点灯させるだけです。
それぞれのセクションの持つ役割などの説明は、ここでは割愛させて頂きます。
難しいことは抜きにして、画像の通りに設定して頂ければ問題ないです。
ここまで設定出来たら、もう一息です。
サンプルレートをデバイス間で一致させる
まずは画面右上のメニューの所をクリックして、表示された一覧の中からSystem Settings/Options…をクリックしてください。
そうすると、画像のような設定画面が出てきます。
ここのPreferred Main SampleRateの部分が44100Hzになっていることを確認します。
確認が出来たら、Windows側のサウンドコントロールパネルから、それぞれデバイスのサンプルレートを24bitの44100Hzに変更します。
上の画像ではVoiceMeter Inputのプロパティを表示していますが、これ以外のAux Input, Output, Aux Outputもそれぞれ24bitの44100Hzに変更してください。
ここの設定を怠ってしまうと、ゲーム内の音の遅延が発生してしまいますので気を付けてください。以上で設定は終わりになります。

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音が片方しか聞こえない時の解決策まとめ
以上の設定を全て終えると、音が片方のみでなく、両方から聞こえるようになります。
ちなみに当記事で紹介したVoiceMeter Bananaというソフトは、主にゲーム配信を行う方が好んでよく使われるもので、OBSなどのブロードキャスト専用ソフトなどと一緒に利用されることが多いです。
その理由の一つとして、音声の入力や出力を自由自在に操ることが出来るからです。
今回は「音が片方しか聞こえない」という症状に対しての解決策の一つとして紹介させて頂きましたので、最低限の説明しかしていませんが、使いこなすことが出来れば非常に便利なソフトでもあります。
詳しい使い方に関しては、要望があれば別の記事で紹介しようと思っています。
もしこの記事がお役に立ったのであれば幸いです。
もし分からないことがあれば、コメント欄からお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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